まつうらららんど

留学、海外、英語、国際協力、時事問題などなど。読んでいて面白いブログをめざします*当ブログは完全な個人の見解です

フィリピン研究日記 Part1~序~

 

こんにちは、まつうらです。

 

本記事は少し専門的な話を含んでいるので、興味のない方はぜひ読み飛ばしていただいて結構です。

 

現在フィリピン・ロスバニョスというところに一か月間拠点として滞在し、

フィリピンの農村の家計調査を行う予定です。

また、本調査は京都大学の学生海外研究活動助成金によって支援されています。

www.masanorimatsuura.com

そもそも、開発分野(開発経済、農業経済、国際関係、開発学など)の卒業研究で海外のフィールドに出て調査をする人は珍しいし(修士課程ならかなりいる)、定量的な調査をしている人に限るとかなり少ないのではないかと考えていて、そこだけでも独自性が出せるのではないかと考えています。

 

また、参考として海外のフィールドでデータ収集して修論を書いた先輩の論文を見せたもらったところ(3人)、自分の想定しているサンプルサイズ以上を集めた人は一人しかおらず、論文の質的なところでもうまくいけば競争力を持った論文になるのではいかとも考えています。

 

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協同組合での一面

僕の研究概要は、

フィリピンのSugacane Block Farming という政策評価で、政策に参加した農家(Treated 約90人)と政策に参加していない農家(Controled 約90人)の比較です。

 

確率フロンティア分析(Stochastic Frontier Analysis)という、技術非効率性(technical inefficiency)を考慮して、いわゆる一般的なRegression Analysis(回帰分析)による生産関数の特定を行い、政策の平均処置効果(Average Treatment Effect)を図るというものです。

また、学部生の調査なのでランダムに調査対象の農家を選ぶこと(Randomized Contorol Trial)ができないので、セレクションバイアスをできるだけ減らすために、傾向スコアマッチング(Propensity Score Matching)により採択された農家のデータを利用する予定です。

 

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調査地のサトウキビ畑

分析手法は非常にシンプルなのではないかと思います。

分析手法に力をいれて、ひねりすぎて、よくわからなくなるよりも、僕は一次データという、自分たちの調査によりのみ手に入れられる生のデータを集めることが研究のオリジナリティにつながるのではないかと思います。

また、研究対象である農業政策に関して、定量的な分析をした論文は見つかっていないので、もしかしたら意外な政策提言ができるかもしれません。

 

もちろん、仮説としては、「政策への参加が、農家の収入、生産量、技術効率性にポジティブな影響を与えている」と考えています。

 

 

180人の農家のデータを4日間で集めるという荒業?を行うのですが、これが実現できそうなのは、ひとえに4人の調査助手と4人の腕利きの調査助手を雇えるお金を出してくれた京都大学のおかげです。

 

フィリピン大学に交換留学していたときに仲良くなった先生が非常に協力的で、かつ京大の僕の指導教官と大学院時代の友達という驚きの世界の狭さのおかげで、学部生にして、海外でフィールド調査が行えているのです。

調査票を一から作り、調査スケジュールも自分で一からマネジメントするという、非常に贅沢な経験をさせてもらえています。

ほんとにコネって大事。

そして、コネを作るために、いろんなところに連絡しまくれる力も大事だなって本当に思います(コネを作る力:そもそもみんな最初はコネを持っていないから、いかに人を頼ってコネを作れるか、また、頼ったときに助けてくれる日々の自分の行動が非常に大事)

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ひとまず滞在1週目にやる予定だった、調査助手のトレーニングと、各行政機関への働きかけ・調査の調整は無事に完了したので、来週からの本調査に備えていきます。

 

調査編の記事はこちらから!

 

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